paida's blog

凡人日記

想い出のセンバツ

 春のセンバツが始まりましたね!

 

 去年はセンバツが中止になって今年は入場制限などありますが、開催されて本当に良かったです!!!

 

 去年コロナの影響で甲子園大会が中止になった時、高校野球を経験した者として、心が痛すぎたし、励ましの言葉なんて口にすることも出来なかった。何故なら高校野球の目指す場所は甲子園。ただ一つだから。

 

 そんな甲子園は僕にとっても一生の思い出です。

今日は僕も甲子園について思い出してみます笑

  

  秋、東海大会を優勝してセンバツを決めた瞬間、自分の心の中は歓喜に包まれていました。

しかし、そんな高校野球で1番幸せな瞬間が僕の高校野球最大の苦しみに変わっていきました。

 

  神宮大会が終わると、センバツに向けての練習が始まりました。秋、全然活躍できなかった僕は「このままならスタメンを外す」と言われていました。勝負の世界なら当たり前のことですが、今までの言葉の重さとは全く違いました。それは地元の期待や応援があったからです。

 

 レギュラー争いの崖っぷちに立たされていても、毎日のように多くの方からセンバツに対する応援メッセージが届いていました。

 

友人からは

「甲子園まで応援に行くね」

「甲子園で活躍するところ楽しみにしてる」

親からは

「地元からバスを出してくれるそうだぞ」

「お祝いの品、沢山貰ったぞ」 など

 

 自分の親しい友達から、自分があまり知らない親の知り合いまで多くの人から応援して頂きました。とてもありがたいことですが、そんな余裕がなかった僕には沢山の応援がプレッシャーに変わっていきました。次第に応援が大きくなるにつれて、応援してくれているのにのように見えてしまったこともありました。

 

  時には、親からの「応援している人沢山いるんだから頑張れ」という何でもない一言に号泣しながら「頑張ってるわ!」と怒鳴り散らしたり、

  時には、不安すぎて、寮で隠れて泣いたこともありました。

 

「たくさんの人が応援してるのにレギュラーになれなかったらどうしよう。」

 

 この事が頭から離れませんでした。

間違いなく高校野球で1番苦しかった事です。

 

 けれど僕は甲子園でレギュラーで出る事も出来たし、活躍も出来ました。

出来た理由は自分自身が頑張ったからじゃないです。沢山の人が応援してくれたから、自分は頑張れました。沢山の応援が僕を引っ張ってくれて、甲子園の舞台に立たせてくれました。

 

 だから、あの時は応援の声を素直な気持ちで受け取れなかったかもしれないけど、今では本当に感謝しています。

 

 高校野球を終えて3年が経つ今、甲子園でプレーしたことなんて、何にも有利になる訳でもないし、過去になった今、自慢できることでもないです。だけど、甲子園を目指して毎日頑張った3年間と共に頑張ってきた仲間は今もこれからもずっと残る大切でとても意味のある物です。こんな考えは終わってみれば絶対に気付くことです。だから高校野球をしている今は甲子園というものだけ見て、ただひたすらに仲間と突き進んでください!!!

 

           頑張れ高校球児!!!

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